新興国に移住すると、生活費は確かにローコストになるのかもしませんが、日本特有のメリットというものは享受できなくなります。例えば、グローバルな視点から見た日本特有のメリットには、中古品の豊富さと安さがあります。

中流くらいの日本人は全く意識することがなくても、グローバルな視点から見た場合の日本人の収入は非常に高いので、多くの日本人があまり意識することなく、購入した後に手放された各種中古品は、グローバルな視点から見ると、激安といえる値段になっているものも多いです。

例えば、日本人にとっては珍しくもなんともないブックオフ。

明らかに製造原価を割った価格で書籍や衣類が販売されているあの手の中古ショップは私が中国に留学していた頃にはありませんでしたし、今もほとんどないと思います。

豊かな日本人が国内商品だけでなく、世界中のブランド品を買ってはあきて、中古市場に放出する。さらには豊かな日本人の中には、「中古なんて嫌だ」という層が一定数存在して、中古品は激安な値段で放置されたままになります。

これが国民に購買力のない新興国なら、そもそも高価なブランド品などは国内に多くは流通できないですし、仮に流通したとしても、皆貧しいが故に中古品は奪い合いになって、やはり市場には多く出回りません。

しかし、日本にさえいれば、各種激安中古品がつかみ取り放題です。

私の場合、主にはアマゾンマーケットプレイスで中古本を、メルカリで古着を買い、たまにはブックオフやセカンドストリートなどの実店舗にも行きます。中流のサラリーマンだった頃よりもワープアの今のほうが、書籍や衣類などの面では充実した生活を送っています。

そもそも定価の高い服は着心地がよいことが多く、ワープアな上に小汚い格好をしているというのは気が滅入るので、服だけでもいいものを着れるのは、心理的にはプラスです。人間外見が小汚くなってきたら、終わりも近いと思います。

あと、中古品に囲まれた生活をすることのメリットは、単なる節約になるだけでなく、中古品の価格は市場価格であるために、同価格程度で市場に再放出できたり、場合によっては、自分が買った時よりも高額になることすらあることです。もちろん中古品であっても自分が買ったときよりも値下がりするものが多いでしょうが、その値下がり率は新品を買った場合よりも遥かに低いです。

そもそも新品で購入したものが同価格やより高価で売却できるケースはほとんどありませんので、投資まがいの行為ができるのは、中古品を買った場合の特権だと思います。

私の場合、「読まないし、高く売れるのなら売ってもいいか」とメルカリで手放した中古書籍が何点かありますし、そもそも自分が読むために買ったものだから、売りはしないけれど、自分が買ったときよりもアマゾンマーケットプレイスで高価になっている書籍はかなりあります。株式投資でいうところの含み益があるといった状態でしょうか?

結局、中古品を日常生活のなかに大いに取り入れるのならば、生活費の安さを求めて新興国に移住するよりも日本にいる方がメリット大だと思います。