SBI証券のトレードツール、ハイパーSBIでは最長過去20年間のチャートが見れるので、超長期の価格変動がよくわかります。(株式分割も反映したチャートになっています)

それを見ると、1997年7月末のソニーの株価は5000円程度で、現在の株価は4200円くらいになっています。なんと20年所有していても株価は上がっていないどころか若干さがっているくらいです。(もっとも、この間に配当金はそれなりに出たとは思いますが)

一方、ソフトバンクの場合は1997年7月末の株価は800円程度で、現在の株価は8900円くらいです。20年の間に株価は10倍以上になっています。ただ、ソフトバンクはITバブルの頃の目玉企業だったときの最高値が21999円だったので、バブルの天井で買った人は未だ含み損を抱えている状態です。もっともほんの一瞬だったITバブルの天井でソフトバンクの株を買って持ち続けているという人は極めて希少だとは思います。

またファーストリテイリングの1997年7月末の株価もソフトバンクと同程度の800円くらいでしたが、現在の株価は36000円程度です。こちらはなんと20年の間に株価は45倍程度になっています。

こうして見ると、超長期の間に株価が大膨張する企業がある一方で、超長期で投資していても全く報われない企業があることも分かります。

その差は一体どこにあるのか?

どうもその差は投資した時期の企業の事業規模と注目度にあるように思います。

20年前のソニーは既に超一流の世界企業であり、今でいうところのアップルまではとてもいかないにしても、それに類似する印象を人々に与えていました。一方、20年前のファーストリテイリングなどは山口生まれの安売りカジュアル服ショップといった感じで、今日のユニクロの姿を想像できた人はほとんどいなかったのではないかと思います。またソフトバンクの場合は、今日の事業規模からすると遥かにまだ小さかったですが、IT業界の旗手としての孫正義さんの知名度は当時既に抜群のものがありました。

つまり、事業規模が小さく、その上に知名度もほとんどない企業が大成長を遂げると、株価も数十倍に膨れ上がることが珍しくないということになります。

これを人間関係に例えるならば、まだ不遇なうちに親切にしておくと、大出世したあとにも親友として接してもらえるけれど、著名人となった後に慌てて接近しようとしても、砂糖に群がるその他大勢の一人としか見えてもらえないといった感じになるかと思います。

例えば、直近20年間、ソニーに投資しても少額の配当金くらいしかリターンはなかったわけですが、ソニーがまだ東京通信工業株式会社と呼ばれていたころに投資していたら、その結果は全く違ったものになっていました。